YOKKAICHISIMIN
「おい 俺がどこから来たか分かるか? 分からないよなあ 何せ標準語で話してるからな…ハハハ」
「うーん 日本かな」
「あのな 俺が言ってんのは県とか市とかで、そんなでかいスケールの話してないんだよ」
「じゃあお前はどこから来たの」
「四日市だよ」
「ああー不正投票の」
「そうだよ!ったく不名誉な覚え方しやがって 四日市をなんだと思ってやがる」
「ぜんそくとかあったとこ」
「施行時特例市だよ!!あの津市を差し置いてゆくゆくは県庁所在地目指してんだよ!!」
「なんだって? 津市民の前でよくそんなこと言えたもんだな名古屋の植民地の分際でな おお?」
「植民地とは失礼な!! ベッドタウンと言え! 津市こそ四日市より人口少ないくせに生意気だぞ」
「土地は広い!! 人間どもを移住させればお前の市よか人増えるわ」
「無理だね津市はクソ田舎!! どうしようもないのさ!」
「なんだと? お前の市はまあ津より都会だけどたまに変な匂いするじゃん」
「は? 工業地帯だからだよ」
「おい黙れや田舎の人間ども 我は名古屋市民ぞ ひれ伏せ」
「は?」
「いきなり現れてなんだよ」
「雑魚ほどよく吠える、というやつか」